省エネメモ雑観

ビル消費エネルギーのダイエット
「評判のタニタ」適切なカロリー摂取!!

 
 1月11日に「丸の内タニタ食堂」がオープンし、多くのマスコミに取り上げられ世間の注目の的になっています。筆者も購入したが、料理本「タニタの社員食堂〜500Kcalのまんぷく定食」の大ヒットを受けて丸の内に店舗をオープンしたものである。
 タニタの谷田社長によると、この食堂に1か月通うと、体重は確実に減ると宣言しています。タニタの社員食堂を利用し続けた社員が10Kg近くの減量に成功した例もあるそうです。
 では、その秘密はどこにあるのか? 三つのポイントがあります。

1、低カロリー・・・1食のカロリー目安は500Kcal
(1)メニューは日替わり定食800円・週替わり定食900円から選べ、いずれもカロリーは 500Kcal以内。ほかのファミリーレストランや食堂の定食は1食800〜1000Kcalがほとんんど。
(2)低カロリーを実現しているのは丁寧でこだわりを持った調理法にあります。
@ダイエットの基本といえる、揚げずに焼く・茹でるという調理をしっかり行う。
A具材は大きく切り、少し固めに調理し、しっかり噛むことで満腹感・満足感を得るように工夫。
B目盛付き茶碗を使用してご飯を盛り過ぎて、炭水化物を摂りすぎないようにする。

2、総合的な健康をテーマに、原料に必要な栄養素にこだわっていること
(1)厚生労働省が定める成人の野菜摂取量350gを大きく補う150〜250gの野菜を加える。
(2)塩分は3g前後に抑える。

3、従来の店舗の発想の逆をいくこだわり
店内にタイマーを置き、健康のために20分くらい時間をかけて食事をすることを勧め、従来の 回転率を上げ、店の効率を上げるやり方と全く逆の方式をとっている。

 タニタダイエットの特徴は余分なカロリーを摂らないようにし、かつ満腹感・満足感が得られ、ダイエットの苦痛がともなわないことにあります。
 長年我が国は食料自給率が低い状況の中、海外からたくさんの食料を輸入して、いわゆる「飽食の時代」を経験しました。バブルが崩壊し、景気の低迷が続き、超がつく高齢化社会を迎え、国民の健康に対する意識の変化がこのダイエット本の大ヒットの底流にあるように思います。

 我が国の既設ビルはビル内の環境を維持するのに、余分なエネルギーを消費する宿命にあります。これは弊社省エネメモ雑観(2011.11.30 S・K)に詳細が記述されていますが、セントラル空調方式の大概のビルでは、ポンプ・送風機等の熱搬送機器の設計スペックより2〜3割大きい流量を送り続けています。その分過剰な運転動力が消費され続けています。
 ビル内環境を変えずに、この運転動力の過剰分をコントロールするする技術が弊社の「省エネシステム E・SSO」です。
 タニタのダイエットはふつうのファミリーレストランや食堂でカロリーを摂りすぎて、肥満になるのを防ぐために、摂取カロリーをコントロールします。
 弊社の省エネシステムはビル内環境を変えずに、設備機器の運転をコントロールして消費エネルギーの最小化を図り、コスト削減を実現するものです。
 設備機器のコントロール方法が弊社のノウハウですが、設備機器運転60項目にわたる調査を行い、ビルの中央監視盤を中心とした設備機器のオペレーション変更を年4回程度行うだけで省エネが実現します。
 ふつうダイエットはスポーツジムに入会したり、健康器具を買ったり投資を伴うものですが、タニタのダイエットはタニタの社員食堂で食事をするだけでダイエットができます。 弊社の省エネシステムもエネルギー削減のための投資しないでコスト削減できる優れものです。

 たつ年の新年を迎え、「丸の内タニタ食堂オープン」のニュースにふれて、弊社の省エネシステムとの類似性を楽しみながら、弊社省エネシステムが多くの企業に採用され社会に貢献できる夢を描き、決意を新たに雑観をまとめました。
    

以 上

2012.1.13  I・O